テンプレート意見書を地方議会に送ることに意味はあるのか
だらだらとネットサーフィンをしてると、全国の都道府県議会や市町村議会に意見書を送ろう!みたいなやつを見かけるけど、あれってどういうモチベーションなのだろうか。
おれが直近で見たのはこれなんだけど。
領事館問題対処だっ「外国資本による土地買収を制限する法整備を求める要望書」を地方議会に出そう! - かけだし鬼女の「フジテレビ抗議デモに行こう!!!」
意見書のテンプレートがあって、全国の都道府県議会事務局のメールアドレスのリストもある。
意見があるけど自分で文章を作るのは難しいし、送り先もわからない。という人が便利に使ってるのだろうと思うけど、このテンプレートや送信先って正しいのかな。
行政機関って、花王の不買運動みたいな、企業に意見を送るのと同じようにやっても対応してくれないと思うんだけど。
つーことで調べてみたよ。
都道府県議会に送るのって正しいの?
例えば上記の例では、各都道府県議会事務局のメールアドレスがリストにあったので、各都道府県議会事務局を調べてみようと思ったけど47も調べるのが途中で面倒になったので、北海道から東北6県、東京、大阪の議会事務局を調べてみた。
請願・陳情
議会でまともに話題にしてもらうには、請願か陳情でないといけないって。請願と陳情の違いは、議員の紹介があるかどうか。議員の紹介があるものは請願、なければ陳情。
様式は各議会で定めているけど、要件が満たされていれば、ある程度融通は効きそう。
大事なのは、住所氏名があることと、自署か押印があること。
基本的に誰かわからん人のものはまともに受け取ってもらえない感じ。
- 東京都議会「請願・陳情ガイド」
- 大阪府議会「請願・陳情」
- 北海道県議会「お問い合わせ先」
- 青森県議会「請願・陳情」
- 岩手県議会「請願・陳情のご案内」
- 秋田県議会「県議会に請願するには」
- 宮城県議会「請願・陳情」
- 福島県議会「請願・陳情の手続き 」
- 山形県議会「請願・陳情提出についてのご案内」
※タイトルは分かりやすいように多少変更しています。
あのテンプレートだと微妙かも
都道府県議会には、意見を提出するルールがあるので、例えば、最初に例を出したテンプレートでは、そのまま送ってもまともに取り合ってもらえるかは何とも言えない感じ。
具体的にどうすれば?
せっかくメール送っても相手にされないでは意味がないので、じゃあどうするよってことで2点ほど
ちゃんと陳情しようぜ
請願は議員の紹介が必要になるので後段で。各都道府県議会のルールに則って、陳情書を出す。
- 提出年月日
- 氏名(自署か押印が必要)
- 住所
- 件名
- 趣旨
- 理由
これらが網羅されていれば、とりあえず門前払いにはならないと思う。
さっきも書いたとおり、身分を明かして、自署又は押印で本気度を示さないと*1とりあってもらえないと考えた方がよさそう。
要するにメールだと微妙ってことかな。
議員にアタック!
議員の紹介をもらって請願として提出するか、議員から直接提案としてあげるかはわからんけど、議員に対してなら、上記のルールもある程度無視して対応してくれるかもしれない。
たぶんメールだと埋もれてしまうので、ある程度の数は必要になってくるとは思う。
とはいえ、テンプレートで同じメールがいっぱい届いてもうざったい気がするのだが、議員的にはどうなんだろう。
まとめ
- 都道府県議会事務局にメールを送ってもまともに取り合ってもらえない確率が高い。
- どうしても議会事務局に出したいならルールに則り請願か陳情で。基本メール不可。
- 議員にならメールでも効果があるかも?ある程度数は必要と思う。
- 送信先リストは議会事務局より議員のリストの方が役立つかも。
*1:そういう理由かどうかは知らないけど