- 作者: 柳田理科雄,円道祥之,空想科学研究所
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1999/12
- メディア: 単行本
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毎度のごとく遅れまくっているので、もはや「すみません」なんて言葉に何の意味もなくなっている現状、そういうことならわざわざ「遅れてすみません」なんて書かなくても問題ないか。
ジョジョォー!オレは謝るのをやめるぞぉぉーっ!(うろ覚え)
ということで熱海に別荘を買ったマサトクさんからからのお題は「く」であります。
「く」は既に3度目であり、マサトクさんのお題は偏ってるなぁと思ったのだけど、自分の出したお題も、「く」が2度あったので、人のことは言えないなと思った。
さて、柳田理科雄といえば、「空想科学読本」。「空想科学読本」といえば「こんなにヘンだぞ!『空想科学読本』」。「こんなにヘンだぞ!『空想科学読本』」は、と学会の会長である山本弘がなんか憤慨して書いた「買ってはいけないを買ってはいけない」みたいな本なのであるが、正直そんなことはどうでもよろしい。どうして山本氏はこんなに怒って書いてるのかわからないが、と学会会長の肩書きで書くのはどうか。と学会の趣旨に反しているようにも思える。まさにネタにマジレスカコワルイ状態であるのだが、今回のお題は「こ」ではないので、次の機会があればそっちで書く。と思う。
本の感想に戻って、この本は、通常の空想科学読本とはちょっと趣を変えて、理系の柳田理科雄と文系の円道祥之が対談形式で空想科学の世界を論じ合った本らしい。amazonさんから引用させてもらえば、このようなことらしい。
本書は、空想科学研究所が勢力をあげて贈る、まったく新しい対談本である。出席者は『空想科学読本』の柳田理科雄と『空想歴史読本』の円道祥之。理系と文系の視点から空想科学世界の事象を解析してきた2人が相まみえ、怪しくも深淵な7つのテーマについて、侃侃諤諤、夜を徹して論じ合った。そして導き出されたのは、両者が予想もしなかった抱腹絶倒の結論多数!意外なるゴシラの脅威、ウルトラマンの性格的問題点、ヤマトの影の功労者…。異なる2つの知識が交錯するとき、妄想は果てしなく膨れ上がっていく。本書は爆笑の対談であると同時に、学問的「発想の瞬間」の記録なのである。
その論じ合った内容というのが、「ゴジラが上陸してきたら、日本人は何をするべきか?」、「ショッカーは、どうすれば世界征服を実現できるか?」、「ウルトラマンの、あまりに失礼な地球来訪態度を叱る!」、「万能兵器・海底軍艦の正しい使い道を模索する!」、「宇宙戦艦ヤマトの大航海が成功した真の原因を探る!」、「ゴルゴ13を「天才」と呼んでも差し支えないか?」、「人類は、亀なんぞに平和を託していてよいのか?」
の7議題であって、特撮やアニメの世界に対して、真面目にかつお馬鹿なことを話し合うという、まぁいわゆる空想科学読本のシリーズからはみ出ることのない内容である。
このシリーズの本に対して、科学的じゃないとか真面目に考えていないとか言う連中は総じて、坂野賢一*1のネタって寒いよねとか言ってる連中と同じである。本人がどう思っているかは知らないが、アレは寒いから面白いのであり、つまらないという連中は笑いに対する理解力が足りない。*2そんな人たちはオリエンタルラジオでもありがたがっていればよろしい。武勇伝武勇伝。
話はそれたが、柳田理科雄というか空想科学シリーズというのは、おそらく意図的にとんでもない結論を導き出しており、そのことに対してそこがおかしいというのは野暮ってもんである。もちろん計算間違いなどは無い方が良いに決まっているが、タイトルに科学とは付いているが、科学の本ではなく、あくまでも読み物として、無理矢理な結論に対して笑って読むというのがこの本のスタンスだろうと思う。
空想科学シリーズ好きな人なら読んでも損はないと思う。対談形式になっているので、〜読本より読みやすいように思った。
毎回遅れて橋立さん(id:harumachi-an)にはご迷惑をおかけしております。今回は「う」でバトンタッチ。