匙を投げる

(薬の調合のための匙を投げ出す意)医師が治療の方法がないと診断する。また、物事に救済や改善の見込みがないと断念する。「広辞苑第六版より」

黒猫の三角 / 森博嗣、皇なつき

黒猫の三角 (あすかコミックスDX)

黒猫の三角 (あすかコミックスDX)

はいはいしりとりリレーです。もう10周目くらいですね。年間読書冊数平均が1以下なボクにしてはよく続いてるなと思っています。

マサトクさんから回ってきたお題は「く」でありまして、簡単に見つかりそうな気配。

とりあえず恒例の漫画リストから探す。

くの一だ!!はあんま面白くないから書きたくないし、黒鉄はまだ終わってない。鉄コミュニケーションは途中の巻が抜けてるというわけで漫画本全滅。


次は、森博嗣作品集から検索。

ほうほう、Vシリーズの1作目と9作目なのか。ホントはS&Mシリーズが読みたいのだけど、仕方ない。と1作目をチョイスして図書館から借りてきた。

厚い。

最近活字を読みたいと思う力が極度に減少してて、全然読む気が起きない。

これはまずい。と思ってはてなキーワードを見直す。
お、漫画版もあるのか。こっちなら読めるかな。
ってことで、近所のブックオフに行くものの、当たり前のように見当たらないのでamazonさんで購入。

届いたのを見て驚いた。原作より厚い。
絵が入る分増えるのは当たり前かと思い直し読んだ。



また騙された。



また最初に提示された条件が覆された。これはネタバレか?
森博嗣作品は感想が特に書きにくい気がするのは気のせいかね。ボクが面白いと思ったところは、書いたら全てネタバレになりそうでなんも書けないのだけど。

原作を読んでないので、漫画版とどのように違うのかわかんないけど、漫画版では、導入部に短編らしきものが入っていた。
これが全くの無駄としか言いようが無く、これもネタバレになりそうな感じがするのでぼかして書くが、小鳥遊のキャラ設定がこの短編のせいである程度想像がついてしまったので、最後のオチのあたりで、保呂草が言った台詞のインパクトがそがれてしまった。
漫画である故に絵というものが存在して、絵がある故にキャラの設定を想像することができなくなってしまった。活字だけであれば大丈夫だったのであろうと思う。

この小鳥遊のキャラ設定っていうのも「最初に提示された条件」なんだけど、もっと大きな条件が他にもあって、またもや森博嗣に騙されたおいらであった。
さすがシリーズ1作目*1


あとこのシリーズの人たちの名前がすごすぎるのでメモ。

保呂草潤平(ほろくさじゅんぺい)、小鳥遊練無(たかなしねりな)、瀬在丸紅子(せざいまるべにこ)、香具山紫子(かぐやまむらさきこ)て。


ってことで橋立さん(id:harumachi-an)へ「く」でバトンタッチ。
また「く」ってことで、橋立さんは同じVシリーズの9作目です。

*1:この感想の中で1番上手いところ