聖火リレーのため、エベレストに高速道路を建設

北京──中国が来年の北京五輪に向け、聖火ルートのひとつとなっている世界最高峰のエベレスト（中国名チョモランマ）に、高速道路を建設することが分かった。中国国営・新華社通信が19日、伝えた。
新華社によると、2000万ドル（約25億円）をかけ、エベレストの麓から、標高5194メートル付近のベースキャンプまで、約107キロの道路を建設するという。
来週中にも着工し、工期は約4カ月間。道路の両側は、ガードレールを設置する。道路が完成すれば、登山客や観光客の有効な手段になると見ている。
中国の北京五輪組織委員会は今年4月、五大陸とエベレストを通る、これまでで最長の136万キロ、130日間の聖火リレーのルートを発表している。

CNN.co.jp：404

すげーな。107kmを25億で作るって。しかも4ヶ月。

建設コスト比較

404 Not Found内の高速道路建設コストの日米比較(建設コスト比較)（PDF注意）を参考にすると、日本がkmあたり36.5億、アメリカが16.4億*1
そのまま見てよいのか判らないけど、404 Not Foundでは2003年3月時点での整備計画道路の事業費の表があり*2、kmあたりの事業費平均が約90億円という数字もある。
とりあえずは国土交通省で出してる方（36.5億円）を利用して比較。

さて、件の中国の費用はというとkmあたり2,336万円で、日本の0.6%、156分の1の額であります。

物価も考えてみる

中国と日本の物価の違いがわからないので、とりあえず1人当たりGDPで比較すると、国の国内総生産順リスト - Wikipediaでは、日本37,566ドル、中国1,411ドルで、約27分の1となる。

日本の6分の1

日本の平均コストだと約3,900億円必要であり、仮に、中国の物価が日本と同等としても、約675億（25億*27）の計算で、日本の17%程度。約6分の1。例のアレで人件費がかからなくてもこれで作れるのか？

おまけ（工期）

4ヶ月で107km。1日892m。ただのアスファルト舗装でもムリがあるような。

*1:用地費を除く。中国の国策に用地費なんて概念があるか疑問という半分冗談な理由による。

*2:この記事の趣旨とは利用の仕方が異なるけども