Winnyによる被害額は約100億円--最も大きな被害はゲーム

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20331668,00.htm

社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会（ACCS）と社団法人日本音楽著作権協会（JASRAC）は11月28日、ファイル交換ソフト「Winny」による被害相当額は、約100億円規模であると発表した。

実態調査は、10月10日の18時から24時までの6時間について実施し、その結果、少なくとも21万ユーザーのコンピュータなどでファイル交換ソフトWinnyが利用されていることを確認した。

ACCSとJASRCのすることは全て胡散臭く感じてしまうのはおいらだけですかね。

調査によると、音楽ではWinny上で61万ファイルの流通を確認。1ファイル当たりのJASRAC管理楽曲を7曲と想定し、月額使用料換算で約4億4000万円相当の被害額となる。

61万ファイルの音楽データの内訳はわからんのかね。考えられるのは、1曲ごとのmp3やwav、oggファイルあたりや、アルバムをまとめたrarとかzipとか。あとはPVのmpgとかaviとか。
てか1ファイルあたり7曲とか適当な数字だと、1曲のmp3データでも7曲換算になるじゃないか。拡張子ごとにmp3は1曲、圧縮ファイルは10曲とか、もう少し実態に近い換算の仕方しろよ。アルバム1枚まとめたmp3なんかはファイルサイズで判断つくだろうし。
てか、どうやってファイル数調べたんだろうな。mp3ファイルは確認できたもの全て音楽ファイルとしてもまぁそんなにハズレではないだろうけど、rarファイルとかの内容の判断はどうやったんだろうか。仮にファイル名で確認してるなら重複とかちゃんと見てるのかね。もちろん偽装つか偽ファイルもそのまま数えてることになるだろうし。

数字としては、4億4000万÷（61万ファイル×7曲）で大体1曲100円計算か。月額使用料換算って何をさしてるのかね。いまいちわからん。

コンピュータソフトウェアなどについては、Winny上での流通タイトル数を平均価格で換算し、総額で約95億円の被害額となった。内訳では、ビジネスソフトウェア61万タイトルで約19億5000万円相当、ゲームソフトウェア約117万タイトルで約51億3000万円相当、アニメーション約18万タイトルで約17億2000万円相当、コミック約159万タイトルで約7億円相当となる。

こっちがもっと意味不明。1本あたりの金額は、ビジネスソフトが3,200円程度、ゲームソフトが4,400円程度、アニメが9,555円、コミックが440円。
とりあえずゲームとコミックについては、単価としては近い感じがするけど、その他はどうなんだ？winnyに流れてるビジネスソフトってadobeとかmicrosoftとかのバカ高いやつばっかりな気がするんだけど、3,200円って平均として微妙な印象。逆にアニメが高い。確かにアニメのDVDは高いけど、2話で6,800円とかじゃね？大概1話ごとに流れてるから、単価としては3,000円がいいとこだと思うけど。
で、「コンピュータソフトウェアなどについては、Winny上での流通タイトル数を平均価格で換算し」の平均価格ってなんだ？何の平均価格？

まとめ

上に出てきた「流通」は恐らく、実際にダウンロードされている数字ではなく、アップロードできる状態、検索に引っかかるファイル数のことではないのだろうか。そうでないと、Kazuho Oku's Weblog : 「Winny による被害額は約100億円」っておかしいんじゃないかに書かれているとおり、21万ユーザが1時間に6GBもダウンロードしていることになる。単純に常時14Mbps程度は出ていないといけないわけだが、winnyでそんだけ速度出すのは現実的じゃないしなぁ。
そうなると、Kazuho Oku's Weblog : 「Winny による被害額は約100億円」っておかしいんじゃないかで書かれている内容とは前提が異なってくるわけだけど。
一番最後に、

ファイル交換ソフトを利用して、権利者に無許諾で他人に対して著作物を送信したり、送信できるようにすることは、著作権法に定められた複製権および、公衆送信権を侵害する行為として禁じられている。

と書かれてあることから、恐らくはダウンロードではなく、アップロードされてる数字を元に被害額出したんだろうなあ。そうであれば、ファイルの重複については関係なくなるし。

ACCSとJASRACのことだから、この100億という数字に21万ユーザをかけて、2100兆の被害が発生し得るとか言い出さなかっただけマシだと思う。