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匙を投げる

(薬の調合のための匙を投げ出す意)医師が治療の方法がないと診断する。また、物事に救済や改善の見込みがないと断念する。「広辞苑第六版より」

テレビゲーム、子どもの脳に影響?県が共同研究提案へ

記事

http://www.saitama-np.co.jp/news05/10/03p.html

上田清司知事は九日の定例会見で、テレビゲームが子どもの脳に与える影響と犯罪との関連性について共同研究することを、東京都内で十五日開かれる八都県市首脳会議に提案すると明らかにした。
上田知事は、長時間ゲームを行うと脳の発達を妨げ、犯罪につながりかねないと主張している本を読んだといい、「『ゲーム脳』などの問題が言われており、最近の(子どもによる)猟奇的な犯罪との関係について知らないふりはできない。さまざまな角度から研究した方がいい」と述べた。
研究方法については八都県市首脳会議で検討するとした。
研究の結果、ゲームやテレビが子どもに悪影響を与えていることが科学的に証明できれば、「(ゲームなどの)厳重な管理が必要になるのでは」としている。
テレビゲームについては「脳の発達を妨げ、キレやすい子どもをつくる」と指摘する脳神経科学者がいる一方で「実証的な証拠はない」との反論もあり、専門家の意見は分かれている。
八都県市首脳会議は埼玉県、さいたま市、千葉県など首都圏の首長で構成される組織。共同して広域課題に取り組むことを目的としている。

さて、この埼玉県知事がどの程度まで理解してこんなことを言っているのかが問題なわけだが。
記事の書き方を見る限り、

テレビゲームについては「脳の発達を妨げ、キレやすい子どもをつくる」と指摘する脳神経科学者がいる一方で「実証的な証拠はない」との反論もあり、専門家の意見は分かれている。

は、埼玉県側から出たわけではなく、埼玉新聞が書いた内容だと思うが、これを知事は知っているのか。森昭雄の本*1を読んで思いつきで言ってるとしたら、変な方向に向かうだろうなこれ。
引用も書き方が弱くて、「実証的な証拠はない」どころか、科学的正当性や根拠がまるでないっていうか間違いすぎっていうか嘘っぱちだと精神科医の斎藤環氏に言われたりしているわけで。
恐らく読んだと思われるその本だって、2003年の日本トンデモ本大賞にノミネートされ次点となるくらいの本だ。
それに、森昭雄ゲーム脳について論文を発表したことが無いわけで、日本健康行動科学会を自分で立ち上げ、その中で口頭発表を行ったことはあるけど、日本健康行動科学会日本学術会議に学会の登録はされてなかったりするわけで。
何から何まで捏造、恣意的解釈のオンパレードで、なんだか韓国に似てるなと思った。

ここまで書いておいてなんだけど、読んだ本がゲーム脳の恐怖じゃなかったら、このエントリはバカじゃないのって話しになるな。まあいいか。

ようするにそういうことを調べずに思いつきで言ったことであるなら、知事ちょっとやべーんじゃねーの?って話題。秘書にちょっとググってもらえればすぐわかると思うのに。
ググったら一番上にwikipedia出てきたよ。ここをちょっとでも読んでればそんなこと言わないよなぁ。

ゲーム脳なんてアホなことが一般に言われているが、それは間違いであると、行政がお墨付きを与えて世に示すために八都県市首脳会議に提案するんだよ。と超好意的に無理矢理解釈してみたが、それはない。と書きながら思った。
共同研究することになって、森のおっさんが呼ばれてたら要注意か。

2006/05/17追記

ゲーム脳の恐怖じゃなくて脳内汚染だったようで。どちらにしろトンデモ本だった・・・!!