匙を投げる

(薬の調合のための匙を投げ出す意)医師が治療の方法がないと診断する。また、物事に救済や改善の見込みがないと断念する。「広辞苑第六版より」

堅実“カメ”に軍配 車線変更、抜け道は損 埼玉県警が所要時間調査

http://www.saitama-np.co.jp/news11/13/14x.html

急いで無理に運転しても、到着時間は変わらない。県警交通企画課は頻繁に車線変更したり、抜け道を使用した場合、所要時間にどれくらいの差が出るかを、実際に車を走らせて調査した。結果は車線変更しても疲労度は増すが時間に大きな差はなく、抜け道を使うと危険性が高くかえって時間がかかることが分かった。

言いたいことはわかるし、そうであってほしいとは思う。ただ、揚げ足取る材料がいっぱい。

調査は県内の国道16、17、254号で10月に実施。運転方法は、車線変更を繰り返して走る「ウサギ運転」、道路左側の第一車線を中心に慎重に走る「カメ運転」、住宅街の路地など抜け道を中心に走る「ネズミ運転」の三つで、各国道につき約10キロのコースと約12キロの抜け道を法定速度内で走行し、四回ずつ測定した。

国道16号の実験は、川越市から狭山市までの9.4キロと同区間の抜け道12キロで実施。ウサギ運転はカメ運転より最大で5分5秒早かったが、時間が同じ回もあった。ネズミ運転はカメ運転よりすべての回で時間がかかり、最大で18分57秒遅かった。ほかのコースでもほぼ同様の結果が出た。

かなり大雑把に、東京大阪間一般道で500kmとして、
500km/9.4km*5.5分/60分=約4.86時間
東京大阪間で4時間以上差がでますよ。あれ?東京大阪間って、10時間くらいで着くんじゃなかったっけ。計算おかしい?まぁいいや。10km弱の距離で5分の差って結構大きいんじゃないの?
あと、普通抜け道って早いと判ってるから通るんじゃないの?いつも渋滞している道路を避けるとか。単にゴールだけ決めて、住宅街の細い道を通らせるのは抜け道とは言わないんじゃないの?実際のところはわかんないけど。最大18分57秒って、完全に抜け道とは言わない。

また、各国道で長距離コース(55.3キロ―82.9キロ)を設け、ウサギ運転とカメ運転の差を測定したところ、最大で11分しか差が出なかった。

これも、仮に東京大阪間一般道を通るとしたら、1時間程度差が出ることになるんだよなぁ。そんなに時間を気にするなら飛行機でも新幹線でも使えという話だけど。

調査結果から▽ウサギ運転は事故を起こさないよう神経を使い疲労度が著しい▽ネズミ運転は飛び出しや他車との接触事故が予想され、運転が慎重になり時間がかかる▽カメ運転はウサギ運転と時間に大きな差がなく安全で運転も楽―などが分かった。

ウサギとカメについての理屈はわかるが、ネズミについては、単純にカメの場合の渋滞のストレスと天秤にかけて選択してるだけじゃね?

県警交通企画課の吉岡光男課長は「無理をして運転しても時間はあまり変わらない。余裕を持って安全運転を心掛けてほしい」としている。

最終的に時間は変わらなくても、自分のペースで運転できた方が精神衛生上よろしいなぁ。渋滞にならないような仕組みが構築されれば解決すんだけど、夢物語だよなぁ。