匙を投げる

(薬の調合のための匙を投げ出す意)医師が治療の方法がないと診断する。また、物事に救済や改善の見込みがないと断念する。「広辞苑第六版より」

イーホームズ社長「改ざん可能な認定プログラムに問題」

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20051226/K2005122602620.html
前々からイーホームズの社長はどうにもいけ好かないと思っていたが責任転嫁しすぎだろう。

なぜ偽装を見抜けなかったのかという委員の質問に対しては「偽装を見抜くには現在の何倍ものコストが必要だ」(鈴木社長)、「建築確認は構造計算書と図面の整合性を見るもので、十分な耐震性があるかどうかを見るものではない」(藤田社長)などと述べ、2人はともに自らの過失は大きくないという主張を繰り返した。

じゃあ十分な耐震性があるかどうかはどこがチェックするんですか?
「偽装を見抜くには現在の何倍ものコストが必要だ」こんなのは逃げ口上にすぎない。現行の制度では確実にペイできないのならそれは制度の不備なのだからそれを指摘すればいいだけの話。企業努力でどうにもならないのなら止めたらいい。

また藤田社長は姉歯元建築士が関与した建築確認申請について、同社が受け付けた日から確認を出した日までの所要日数を調べた表を委員会に提出。平均所要日数は26.5日だとし、姉歯元建築士が国会の証人喚問でイーホームズの審査について「見ていないと言っていい」と指摘したことに反論した。

26.5日手元に置いているというだけで、証拠でもなんでもない。

最初に責任転嫁と書いたが、今回の偽装事件に関してではなくて、検査機関という仕事上の過失について。
この記事を読む限り、イーホームズや日本ERIでは、姉歯元建築士以外の構造計算についても、正確に検査できていないわけで、ここを通った検査確認証は全く意味をなさないということ。
検査機関が検査してないのに検査料もらってるのって詐欺じゃないの?今更だけど。