匙を投げる

(薬の調合のための匙を投げ出す意)医師が治療の方法がないと診断する。また、物事に救済や改善の見込みがないと断念する。「広辞苑第六版より」

食中毒とか?

探偵ファイル何十年モノのタレは大丈夫!?でえりすは、

「何か起こってからはちゃんと検査しますよ〜」
「起こってからは〜」
起こってから動くんじゃ遅いんだよ!!(`д´)ノ

と言っていたけども、例えば食中毒が発生したら、保健所等が検査するけど、そういうことが起こる前というのは、要するに定期的に検査しろってことですか。


東京都では、飲食店が約10万店*1あるんですが、それを定期的に検査となると大変なことになります。定期がどれくらいかによりますが、最長スパンで1年として、検査だけを仕事とする人が大体年間240日働くと考え、1件あたりの検査時間は、あまり短くしては意味が無いので、根拠はありませんが、大体1時間とし、移動時間を考えれば大体1日に5件がいいところではないでしょうか。単純計算で、約83.3人、基本的には2人以上で動くと思いますので、その倍約170人の専門職員が必要ですね。ありゃ、思ったより多くないな。
これは、定期的の期間や、検査時間の数字に全く根拠の無いものなので、こんな感じですが、例えば、きちんと隅々まで検査するとなったら1件に丸一日若しくはそれ以上かかるでしょうし、定期が半年に1回、3ヶ月に1回となればさらに酷いことに。3ヶ月に一回丸一日かけて検査するとなれば、1日に1,666件、検査員の人数にして3,000人以上必要になります。年収500万とすると、3,000人として150億。毎年都は150億支出が増えることに。


根拠の無い数字で計算しても根拠の無い結果しか出ませんので、数字の話はこの辺にしておきますが、この件に関しては、あくまでも、事業者の責任というのが普通じゃないでしょうか。お上怒られないように衛生管理をするのではなく、消費者に安全なものを届けるために衛生管理をするのが飲食店のあり方だろうし、言うまでもなく世の飲食店の方々はそのつもりでしょうし。


何か起こる前に動いて、未然に防ぐということができればそれはいいことだけど、もちろん、都というか各区の保健所では、抜き打ちの検査なんかもしてるとは思いますし*2、なんにでもというかお上の行動を叩けばいいってもんじゃないと思うけどなー。